キ〜ンコ〜ンカ〜ンコ〜ン

う〜ん、かったりい。今日の授業も終わったし、気合入れて帰ろうかねえ。

学校から出ようとすると、校門のところでセンパイがぼーっとつったってる。

ヒロ「お〜い、センパ〜イ」

芹香「・・・・・・・・」

ヒロ「今から帰り?」

芹香「・・・・・・・・」

ヒロ「家どっち? 一緒に帰ろうぜ〜」

芹香「・・・・・・・・」

ヒロ「何? お迎えが?」

ズドガーン

ヒロ「・・・・・・・・」

芹香「・・・・・・・・」

いかなり目の前に高級車が・・・・突っ込んで・・・・壁に・・・。

ヒロ「た、大変だ!」

交通事故だ! すぐさまかけつけるオレをよそにぼそりとつぶやくセンパイ。

ヒロ「えっ? ごくろうさま? って・・・これ・・・」

その時、車のドアが勢いよくふきとび、中から・・・

ヒロ「でたああああああああ!!」

オレはおもわず叫んだ! なんだ、なんだこいつはっっ!! 恐いヤ●ザとかラリってるヤク中とかそんなレベルじゃない、

強そうとかあぶなそうとかそんな言葉でかたづけられるもんじゃない!! ヤバいッ、なにかヤバいッつーか全部ヤバいッ!!

たとえその道を極めた格闘家や、幾千もの修羅場をくぐってきた軍人でもやつを見たら後ろ向いてBダッシュだっ!!

そういやこの前読んだベルセルクっちゅうマンガにこんな人いたっっ!! 死なない人だっ!!

セバス「お迎えにあがりました、お嬢様」

こ・・こ・・怖ええ・・・発音がこええ・・・ってゆーかなんかムリしてしゃべってる!!

芹香「・・・・・・・・・」

セバス「さっ、お早く・・・」

芹香「・・・・・・・・・」

セバス「いかがなされました?」

ヒロ「あ・・あの・・・センパイ?」

まさかこいつが迎えにきた使用人か何かなのか? 使用人・・・ちゅーか人かどうか怪しい。

それよりもこいつに迎えられるところがあるなら地獄位しか想像できん!!

芹香「・・・・・・・・・」

ヒロ「センパ・・・」

セバス「かあああああああぁぁっっっっっつ!!」

体から滅って形のオーラが浮かび上がったのを確認したのがオレの最後の記憶だった。

そんままセンパイは車にのって帰っていった・・・のだろう。気が付くとオレは一人で校門前でのびていた。





ふうーー、世の中いろんな生き物がいるもんだ。

志保「あっ、ヒローーーーー」

ヒロ「ふっ・・・」

オレは無意識に前に一歩踏み出す。すると志保お得意のめくり中Kはなんなくオレにガードされた。

志保「! やるわねっ、ヒロ」

ヒロ「ふっ、低い身長はダテじゃねえ。こういうときはブロッキングをしこんどきゃ・・・って」

志保「おっとタンマ!! 切れるのは早いぜよ」

ヒロ「どこの方言だよ! ってゆーかなんだ!! 何をたくらんでやがる!!」

志保の顔をみてオレはすばやく判断した。

志保「す、するどいわね」

ヒロ「で? 何?」

志保「カラオケで勝負!! 負けたやつぁ、メシおごりだ!!」

ヒロ「はっ?・・・んなことしてっから万年準主役なんだよ、おめーは」

志保「な、なにぃ!! ・・・お・・俺は・・・ほらっ!! あかりのライバルっアーンド親友だからっ・・・そ、そーさ、

       俺はいくら人気あってもだな、主役にはなれるけどなれない的存在でっっ!!」

ヒロ「え〜っ? ロバートだって、溝口だって主役経験あンだぜ〜? ガイルだってクソゲーだけど主役してっしなー」

志保「だぁ〜〜〜〜うるせえっっっ! 

   カラオケで勝負っっっっていってんだろお!!」

ヒロ「気にしてた?」

志保「い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜んだよ、

   オレにゃあセクシーな妻とラブリーな子供がだなっっ!!」

ヒロ「ベガステージで告白するか? アホだろお前」

志保「ぐの〜〜〜〜〜〜」

―――といったおちゃめなトークを交わしながら、カラオケボックスへとやってきた。

志保「私からいくわよ〜〜」

ヒロ「へいへい。」

―――[電刃マン誕生]―――

ででで ででで 電刃マン ででで でででで 電刃マン

怒れ 最強 フリーター 赤い ハチマキ 臭い服

光り輝く ブロッキング 格ゲーの未来 救うため 今こそ 発動だ

人の 巴投げ電刃 抜ける 鳳翼扇許せない

ででで ででで 電刃マン ででで でででで 電刃マン

しゃがパン足刀EXー 当たった追い討ち竜巻だー

昇ー竜ーキャーンセール

『やれるもんならあ〜〜

やってみろおお〜〜〜(赤ブロッキング)』

奇跡 神秘 真空 愛(ラ〜ブ)

ピヨれば おーわりーさー と び こ み た つ ま き

瞬殺8秒〜〜〜〜〜〜

で で で で で〜んじ〜んマ〜〜〜〜〜〜ン

(これは未だにゲーセンでストVしかやらない、熱き漢たちの物語である)

 

ピッ 5点

 

志保「なぬっっ!?」

妥当なラインだ。案外カラオケの機械も正確なのかもしれない。

ヒロ「じゃあオレの番ね」

『OFF THE ROCK』  B′z

もーすぐいくよーきみのなかにおふざろ〜っく・・・・・・・・・・・・

 

ピッ 30点

 

ヒロ「オレの勝ちーーー」

志保「・・・・・・・・・・・・いくぜっっっ!!」

ヒロ「はっ?」

志保「しょーりゅううう〜〜れっぱあああ〜〜〜」

爆発炎上!! オレは消防士や警察官とカンカを始めた燃える女を残して家路についた。


帰ってこなかったスキマ埋め劇場EX+
『がろう』

?「お願いします!! この通りです!!」

??「え〜でもなあ・・・キミ、何できるの?」

?「えっと空中で止まって突っ込むやつとか・・・頭突きの対空とか・・・」

??「でも『投げ』なんでしょ?」

?「は・・・はい・・・」

??「前の会社・・・どこだっけ?」

?「え・・・・カ・・カプ●ンです」

??「えっ? じゃあクビになったんだ」

?「そ・・・そんなとこスね」

??「まあいいや。投げってどういうの?」

?「えっと、相手の頭もってぐるぐる〜って縦にまわして・・・」

??「あ〜っ、残念!! ウチの今度の新作さ、横なんだよ」

?「よっ・・・横でもななめでも・・・なんでもやりますっ!!」

??「う〜ん・・・キミがいるときさ、スーパーコンボってあったっけ?」

?「ハ、ハイッ。ちょうど僕の時代からそんなのできました!!」

??「どんなの?」

?「・・・・・・・・・・・・・」
(いえない・・・さっきの縦回転を残像つきで2回やるだけなんて・・・)

??「う〜ん・・・まあいいや、ちょうど一人笑いが欲しかったし」

?「えっ!? ありがとうございます!!」

??「顔はエンディングでも鼻から下しかでないから」

?「ハイッ」





「アクティブテュポーン」

END  

だめだ笑いを取れなかった By D.S


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