そろそろ葵ちゃんが練習を始めるころだ。
オレは筋肉痛で重い足を走らせて神社へと急ぐ・・・のわっっっ!!

いきなり現れた目の前の物体に声を上げるオレ。

ヒロ「な、なんだよこれ。外車か?」

そこにはいかにも年代モノの外車はクソ狭い道にバカデカい図体で止まっていた。

ヒロ「・・・・どうやって石段上ったんだよ。コレ・・・・・ん?」

何やら神社のほうで話し声が聞こえてくる・・・・片方は葵ちゃんの声だけど・・・

葵「違うんです」

?「だまりたまえ。・・・・まったくいつまでこんな小学生のスト2ごっこみたいなことをしているのかね、

ダージリンが冷めてしまう!!」

なんか誰かと話して・・・のわっ!!

オレは目の前の紳士、もとい女の子を見て声を上げた、なんだあいつ、高校生か?

葵「エクストリームは・・・」

?「だまりたまえ、あなたはまだ綾香の影響を受けて自分の道を誤って・・・・」

ヒロ「待てよ!!」

オレは勇気をもって話に割って入った。

ヒロ「葵ちゃんは真剣に・・・」

?「ダッドリーレイヴッ!!」

(訳:ローリングサンダー)

オレの口から昼喰ったヤキソバパンやら牛乳やらが飛び出した。
(ボデボデボデボデ・・・・)

そして赤くて塩っ気のある何かが飛び出してオレは宙に舞った。
(アッパァカッ)

葵「せ、せんぱ〜〜い」

?「おっと失礼。話に水をささないでくれたまえ」

こいつ・・・たしか坂下だかっていう同じ2年生・・・・なんでボクシンググローブつけて・・・
紅茶片手に・・・・ゴハッ・・・ズドン(着地)

葵「先輩、しっかりしてください!」

ヒロ「星が・・・男が・・・サンクチュアリでスカーレットニードルで・・・」

ピヨってるオレを無視し、坂下が話を続ける。

坂下「だから、空手部にもどって欲しいのよ、葵」

葵「で、でも・・・」

坂下「いい? 葵。私は日々空手をやることで強くなっているわ。

でもね葵、あなたはいつもここで無意味な練習を・・・」

葵「・・・・・」

坂下「そんなに綾香みたいになりたいの!? あんなのマスコミに踊らされて、

相手を壁ではさんで上にあげてヘッドパットしてまた壁ではさんでるだけじゃない!!」

葵「私は・・・」

坂下「確かに・・・綾香は強いわ。でもね葵、

Kボタンでパンチが出るからって弱いなんて思わないことね。現に私は・・・・」

ヒロ「待てよっ!!」

オレは立ち上がり叫んだ。

ヒロ「さっきから聞いてりゃえらそうにいいやがって」

坂下「ほう・・・私の中段正拳突きを食らって立てるとはね・・・」

ヒロ「どこが中段正拳だ!! 思いっきりボクシングしやがって!!

おまえなんかに葵ちゃんの一生懸命さがわかってたまるか!!」

葵「先輩・・・」

坂下「どういう意味かしら・・・」

ヒロ「てめえなんかに葵ちゃんは負けねえっつってんだよ、この劇画ゴマフアザラシっ!!」

坂下「その面にもう一発くらいたいようだね」

ヒロ「へっ、やってみろハゲ」

葵「ちょっと待ってください。その勝負、させてください」

オレが坂下のストレートを顔に食い込ませ、きりもみしながら飛んでいるとき、葵ちゃんは叫んだ。

坂下「葵、私に勝てると思ってるの?」

葵「空手では勝てなくても・・・エクストリームなら全殺しでよゆーっチです」

坂下「ハーッハッハッハッハッ・・・・」

バラバラバラバラ・・・・・・

上空から突然ヘリコプターが現れ、はしご状のロープをおろしてきた。

坂下「いいわ、再来週のこの時間!! そのエクストリームとやらで勝負しましょう。

だがっっ!! 葵!! 巻けたら空手部へ入ると約束してもらうわ・・・・ゆくぞ・・・」

そのままヘリにのって坂下は去っていった。

葵「・・・・・・・・」

うつむき、不安を隠せない葵ちゃん。
オレは遠のいてゆく意識の中、そんな葵ちゃんを見つめることしかできなかった。

後日・・・激しく練習する葵ちゃん。いよいよ約束の日は明日に迫っていた。

ヒロ「その辺で休憩しようぜ、無理して体壊したら大変だしな」

ちぇすと〜〜っとその辺の木をぶち倒し、葵ちゃんは動きを止めた。

葵「はい、そうですよね」

ヒロ「ところで、葵ちゃん。勝ち目・・・あるの?」

葵「正直わかりません。でも私がやってきたことが無駄じゃなかったってことをあの

ウスラハゲボクサーにわかってもらえるように・・・せいいっぱい闘います」

ヒロ「そうそう、あのさ、綾香ってやつ。葵ちゃんのあこがれなんだっけ、

確かエクストリームで優勝したっていう」

葵「ええ、その名も”エイジス綾香”防御力が高い上に判定の強くリーチのある牽制技の数々、

そして愛の小部屋へご招待!! 無敵の超技エイジスリフレクターをそなえたエクストリームの女王。

ウワサではガード不能の禁断の連携や掟破りの真っ白カラーなどまだまだたくさんの

伝説を残していて、前回のエクストリームでも”恐怖のリープ、タイラント来栖川”ともいわれ。

一度戦った相手は病院のベッドでユリアンステージのドンドコ音が聞こえたり、

しゃがみガード恐怖症になやまされ・・・」

だめだ・・・・目がいってるよ。

葵「そう、あの日彼はダッシュから投げを狙うハズだった・・・だが綾香さんが片足を

あげることによって投げられ判定が後退し・・・やつのかかとおとしが・・・・逃げろ、逃げるん・・・」

ヒロ「とうっ」

オレの苦無がプスッっとささる。

葵「な、なんじゃあこりゃあっっっ!! 血ィーでとるわいやっっ・・・あっ先輩!!」

ヒロ「いよいよ明日が本番だ。自分を信じるんだ葵ちゃん」

葵「はいっ!!」





CM

やばいいっっ明日コンピューター基礎のテストだっちゅーのに
エクセルの使い方が全っっっ然わからないっっ!! ダラエモーン、なんとかしてよ〜〜

ダラ「インドラ橋いぃぃぃ!!!」

のわ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ダラ「どうしたヘタれガキ!! いや、どうして欲しいっっこのヘタレっ!!」

エクセルがわっかんないんだよ〜

ダラ「そんなときはインドラパワーでバッチグーーーー」

『エクセルサーガーーーー』

えくせるさーが?

ダラ「こいつを読みゃあwindowsだろうがアサルトドアーだろうが
正義のブリッジで一刀両断!! 絶対無敵ライジンオーさっっ!!」

やったああ、ありがとうダラエモン

ダラ「はっはっはっは、あせるな、道は長いぞ」

――当日
うっひょーとんずらあっっ!!(Byebye1単位  byD.S)

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  エクセルサーガ!!
            完







いよいよ決闘の日がやってきた。オレと葵ちゃんは少し早めにきて坂下を待っていた。

葵「ぬうううう・・・・緊張するのう・・・・」

ヒロ「リラックスリラックス・・・」

坂下との死闘、いや決闘を前に葵ちゃんは緊張しまくっている・・・なんとか・・・

?「やっほう葵」

ヒロ「!!」

葵「あ、綾香さん!!」

ヘビににらまれたカエル・・・オレは一歩も動けなかった。こいつが噂のエクストリームの女王、
エイジス綾香かなのか・・・・見た目も声も十分怖くて強そうだ。

葵「綾香さん、どうしてここに・・・」

綾香「坂下からジャッジメントに来いって言われてね。

ほら、エクストリームって空手と違ってけっこう難しいから・・・・ん? こっちの人は?」

ヒロ「あっ、オレの名は藤田浩之。この同好会のメンバーで・・・」

綾香「ふふっ。よろしく」

葵「え・・・と、今日のルールのほうはですね」

綾香「聞いてるわよ。白パン、メタルコーティングなし。

5回以上の小足からの投げ禁止、0フレ連コイン、台ゆらしは即退場・・・・」

うわあエクストリームって難しいんだなあ、何いってるのかわかんないやー。


続く。

次回戦慄の対決「松原葵vs坂下好江」こうご期待。

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