ドガーン

ヒロ「!!」

葵「な、なんじゃあああ〜〜〜」

(わかりやすい表現講座最終回)
殿、お止め下されっっ!! あれは寺にございます!! 仏罰が下りまするぞっっ!!
たわけっっ! あれは寺などではない!! 城ぞっ!! 城を落として何が悪い!!
何が仏罰ぞっ、火を放ていっっっ!!

のぶながはひえーざんえんりゃく寺を焼き払い、そこの僧兵は心ぞーをぼてくりこかせば
火が涼しいいって焼け死・・・

ヒロ「じ・・じ・・・神社がっっ!!」

無惨な死骸を残し、神社は崩れ去った。その理由は一目でわかる、
なぜなら高そうな外車がガレキの下に・・・

アパカッッッ!!

ガラスが割れそうなくらいでかい声とともに、ガレキの中から黒い影が空へと飛び立っていった。

綾香「坂下・・・」

坂下「フッ、紳士たるもの時間はきっちり守らないとな、
   少々ブレーキが効かなかったがまあいい。そういう日もあるだろう」

紳士は必死で火を消してるオレと葵ちゃんに目もくれず、

焼けこげたティーカップを片手に言った。

坂下「ジャガーよ、安らかに眠ってくれたまえ。
   んっ? どうしたのかね葵。さっさと決着をつけようじゃないか」

ヒロ「あほおっっ!! 火ィー消せーーー!!」

坂下「心配無用、家にはまだまだジャガーはある。その車は父上の形見だったんだが、
   ブレーキが効かない日があるのが欠点でね、父のもとに帰らせてあげてくれたまえ」

ヒロ「じんじゃだ!! 神! 社!」

綾香「タイランッッッ パニッッ!!」

王のムキムキショルダーが火を消していく・・・ついでに神社も・・・

ヒロ「・・・・・・・・・・」

葵「すごい・・・綾香さん・・・」

火と神社とジャガーを始末した女王は炎の柱につつまれて高らかに笑っていた。

綾香「それじゃあ二人とも準備してね。
   坂下、あなたはそのグローブぬいでエクストリーム用のグローブつけなさいね」

坂下「えっ、ちょっと・・・グローブ一人でとれないわよっ、綾香手伝ってよ」

ゲロ吐きそうな風景だ・・・。よし、オレも葵ちゃんを元気づけてくるか。

ヒロ「どーだい葵ちゃん、調子の方は・・・」

葵「ハッハッハオーケイ!ダイジョブデス!ウチノファーター(父)ハ
  ムッター(母)ニオテアゲネ!!ドイツジャジョウシキヨクリーマアンラーゲ」

緊張のしすぎでもはや自分がわからなくなっている葵ちゃん。

ヒロ「葵ちゃんは強い!」

葵「先輩・・・」

ヒロ「だからきっと坂下なんかには負けない」

葵「・・・はいっ!!」


坂下「パンクラチオンとエクストリーム、違いは何かね?」
綾香「パンクラチオンはジェフリーくさい、

   エクストリームは口からトイレットペーパーを出すアメリカ人っぽい」
坂下「テリーマンのことかね?」
綾香「テリーマンの必殺技ってあったっけ」
坂下「キン肉マングレート」
綾香「それ名前じゃない?」


綾香「ルールは1R、スーパーアーツ自由、待ち、ハメ、削り、めくり、その他オールOKよ」

葵「綾香さん! 今回は私、投げ技は使いません!」

坂下「なっ! どういうこと? まさか、打撃だけで私に勝てると思ってるの?」

葵「・・・・・・・・」

ヒロ「あっ・・・葵ちゃん・・・」

綾香「いいわ・・・・・それじゃあ・・・はじめっっ!!」

葵「おりゃああっっ!!」

坂下「ぬぐっっ!?」

いきなり坂下の胸ぐらをつかみ、しめあげる葵ちゃん

綾香「ぬうっっ!! あ、あれはカラクサッ!!」

ヒロ「知っているのか綾香!?」

綾香「相手を締め上げ一定時間行動不能にし、あらゆる技をたたきこむ・・・
   葵の得意とする投げ技の一つ! ・・・熟練者につかまれたとき、
   死の足音が聞こえると言われている技よ」

(DS書房刊 ”拳とくるぶしH”より)

ヒロ「何っ!!・・・・って投げ技じゃん!!」

坂下「葵・・・あなた・・・!!」

葵「何? 聞こえんのお〜〜〜〜〜

わしゃあ締めとるだけじゃああ〜〜〜!!」

ドバキッ

葵ちゃんの強Pが炸裂し・・・そして・・・

葵「ほおおお〜〜〜坂下ぁああ〜〜〜
  俺の名前を言ってみろおお〜〜〜〜
  あ〜たたたたあっったあっっっ!!!

『正中線五段突きっっっ!!』(CV:神谷明)

坂下「ぐぶるあああ〜〜〜〜〜っっ!!」

正中線にそって秘孔をぶち抜かれ、天高く舞い上がる坂下・・・南無。

ヒロ「き・・・きたねえっっ・・・」

綾香「それは違うわ浩之、今のは中段と下段の二択みたいなものよ。
   はじめのはったりを信じた時すでに坂下は・・・」

葵「勝負は一瞬・・・とどめささせていただきます、坂下さん」

坂下のなきがらを探さんと、オレが目を向けたその瞬間・・・葵ちゃんが空高く舞っていた。

ヒロ「なっっ!」

綾香「!!!・・・坂下・・・」

坂下「コークスクリュウブロウ・・・油断してクリーンヒットしたみたいね、葵」

葵「ぐ・・・くっ・・・」

坂下「スト3は長期戦になるにしたがっって未熟者は不利・・・

   だからすばやく、速攻で私を葬ろうとした・・・」

葵「・・・・・・」

坂下「何? 私が倒れないのが不思議? それともスタンしないのが疑問かしら?
   教えておいてあげるわ、葵。プロレスラーとボクサーはスタンゲージが長いのよ・・・」

葵「くっ・・・まだま・・・・!?」

ヒロ「んっ?? あれは・・・バラ?」

綾香「いけない! うっかりあれを食らおうものなら」

葵「えっ?? いたっ」

坂下「コークスクリューブロー!!」

葵「ほげがあ〜〜〜〜」

ふっとぶ葵ちゃん

ヒロ「つ、つながってる・・・コンボになってる!!」

綾香「エンドレスローズ!!」

ヒロ「知っているのか綾香!!」

・エンドレスローズ
、相手の起きあがりにバラを重ねることにより、

非情なまでに有利な状況にするというスト3のボクサー特有の技であり、
熟練したものであれば、その後永久に攻め続けることも可能であるといわれている。

、-ed -ing (三)-es

ストゼロの怖いおばさんが分身しながら相手が死ぬまでスラィディングし続けること。

(DS書房刊 ”格闘大辞典B 「今日もバイトだー」”より)

坂下「ほらほらあ〜ダメよ葵ぃ〜。
立ったらしゃがみ小K×2でまたまたブルオオオ〜〜〜食らっちゃうわよ〜〜〜。
かといってしゃがんじゃダメよ〜〜立ち食いソバより早い中段が脳天にささって・・・
ノーキャンブルオオオ〜〜〜〜」

ヒロ「あ、葵ちゃん!!」

坂下「終わりよ・・・・ん!? バ・・バラがでない!!」

綾香「ミスったわね坂下・・・画面上にわずかでもバラが残ってる場合、
   あなたのバラは出現しない。バラは画面上に一つだけなのよ・・・」

ヒロ「葵ちゃん!!」

葵「今じゃあああ〜〜〜〜〜」

葵ちゃんがその場から姿を消す、誰もが葵ちゃんを見失った。

坂下「葵!? ど、どこに・・・!?」

綾香「上よ」

ヒロ「!!!! あれは!!」

葵ちゃんが見えない壁を蹴り、空から坂下めがけ突っこんでいった。

綾香「暴れ土佐波砕き・・・」

ヒロ「(略)」

暴れ土佐波砕き、古くはルーマニアにおいて、電話が長い娘に対し、

父親が注意したことに由来する。娘のあまりの態度に・・・(略)・・・
そしてその怒りに震える父親は見えない壁を使う足技を使った。
それ以後、暴れ父さん生砕きが日本にも伝わり、
暴れ土佐波砕きとして店頭に並ぶようになったといわれている。
(DS書房刊”生活日誌B 100円で作れるおかず集”より)

葵「チェストゥォォオオアアァ〜〜〜」

坂下「Too Strong〜〜〜!!」

ヒロ「・・・・・勝った!」

綾香「これで闘いを忘れられる・・・さらばだト●ーズ」


CM   テーマソング「オレはユリアン壁大将」

ついに・・・あの漢たちが帰ってきた!!
『波動拳!』『ハイパーボーム!!』
マニアをしびれさせ、パンピーに流されたブロッキングシステムそのままに!!
『あの世で悔いよっ!』『でゃああ〜〜〜〜』
セガサターンでつひに登場!! 粗いポリゴンが画面で消える!!
Street Fighter III REVENGE
ポイズン使用可! 予価6800円


ケン「はいカーット!! お疲れさま〜〜」

ショーン「オッス、まことさん、いぶきさん、オツカレッス。タオルッス」

ケン「どうだリュウ、できばえの方は・・・」

画面の暗転とともに、パイナップル頭のいかした彼が2フレームで空に消えた。

リュウ「全然なっとらんっっっ!! 
    貴様らあっっ! ちょっと来いっ!!」

言われれままにキャストはリュウの前に集合した。

リュウ「なんだ!!? 坂下のやつはどうした!!」

いぶき「えっっ? や・・・・あそこでのびてるんですけど」

リュウ「たたき起こせえっ!! 起きねば殺せッ!!」

ケン「ま、まあ、落ち着けよリュウ・・・」

リュウ「今回・・・何がダメなのか、わかる者!!」

しーん・・・すべてがダメです、なんて誰もいえない。

リュウ「ユリアンッ、言ってみろ」

ユリアン「えっ!! じ、自分ですかっ」

かわいそうに・・・みんながユリアンを見守る。がんばれユリアン! 
そんなことじゃ世界の支配者になんかなれないぞ!!

ユリアン「あ・・・う・・・・」

リュウ「ああそうだ!!その通りだ!!
    よく分かってるじゃないか!はっはっはっは、
    はいみんなこの支配者未遂君に拍手!!」

ワーパチパチ・・・作った笑顔で手を合わせる人々。

リュウ「豪鬼さん!! ララァのコスプレしかけてるモコパン野郎が
      臨死体験したいみたいなんで一発おねが・・・」

豪鬼「めーつめつめつ!さつさっっっつ!!」
   (そんな汚えモコパンさわれっか!!)

リュウ「命拾いしたな」

貧血で崩れ落ちるモコパンマン。

豪鬼「めつ?でやフンッでやフンッめっっめ〜〜〜〜つ」
   (でも、何がダメだったのかGOちゃんわかんな〜い)

リュウ「め〜つ? めつめつさつさつ」
    (え〜? 全然ダメじゃん)

二人の世界をただみつめるしかない漢たち、その中にひとり聞くものありけり。

ケン「あ・・あのよーリュウ〜〜。どのへんがダメなのかな〜〜?」

リュウ「いやさ、葵ちゃん役はいいんだが、どうも坂下役がミスマッチだろ、かわいくねーーー」

つづく


おまけ  DSシアター
モンコレやろーぜ! 

モンコレのみ力!!
1、深く考えると飽きる
2、だんだんカードがアクエリアンエイジ化してる
3、商売が汚い
4、ギャザと仲悪い
5、でも買っちゃう☆

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