PCパーツショップ
【DOS/Vファクトリー】
へようこそ!!
今日はとてつもなくユニークなパソコンを販売・制作している「DOS/Vファクトリー」というお店に取材をしてみた。
この店、外見は一見どこにでもあるパソコン周辺機器のパーツショップなのだが、
驚くべきはその売っている商品だ。
陳列してある商品の全てが我々の常識を凌駕する筐体に収まっている。
今回はDOS/Vファクトリーを経営する株式会社ユニオンの代表取締役社長、長岡靖氏に人気の秘訣を聞いてみた。
―たくさんのユニークなパソコンが販売されていますね。
長岡:「ええ、これは全て社員のアイディアなんですよ。
私が『自分が作りたいと思ったパソコンを作れ』
と指示を出して後はほったらかしなんです(笑)」
―ははは。ということはこれらは全部社員さんのアイディアなんですか?
長岡:「ええ、そうです。私ではありません。
私の仕事といえば社員が欲しがっているパーツを安く仕入れることくらいな物です。
ですが量販店のようにスケールメリットが使えないので、
どうしても若干割高になってしまうんですよね。
それが価格として反映されているんですが、
お客様にすればオリジナルのパソコンが手に入ると言うことであまり気にされていないみたいですが。」
―そういえば、同じような形をしたパソコンは置いてないんですね。
長岡:「基本的にうちで販売しているパソコンの全てはワンオフとなっていて、
同じパソコンが二度と店頭に並ぶことはないんですよ。
ただ、社員の中には綿密に設計図を描いてそれを保存している者もおりますが、
基本として同じ物を作ることはあり得ません。
また、お客様からの注文を受けることもないんです。」
―それはどうなんですか? お客さんも結構怒るのでは?
長岡:「以前はそれでよくお叱りを受けました(苦笑)。
ですが、一応お店も利益を確保しなければなりませんから。
確かにお客様の提案してくださるアイディアは大変ユニークな物も多く、
驚かされる物も多いのですが、そういうのはコストもかかってきます。
やはり商品として売る以上、コストも視野に入れておかなければなりませんので、
ある程度量産の利くケースなども使っているんですよ。
あとは普通のパソコンですからね。
初期不良交換期間も通常2週間ですがうちでは3週間設けてます。
ですが、やはりお客様のニーズという物も重要なので、
こっそりその意見とかを作成に反映させている社員もおりますよ(笑)」
―ということはこのお店のスタンスは「顧客中心」じゃなくあくまで「社員中心」ということなんですか?
長岡:「早い話がそうなりますねぇ。今の時代の流れに逆らってますが(笑)
でもそういうショップも一個くらいあってもいいんじゃないかと。
基本的に値段の決め方は制作にかかったコスト+人件費+利益という値段設定をしています。
だいたい利益と人件費はどのマシンも一定にするよう設定していますから、
値段の高いパソコンはそれだけコストがかかっていると思ってくだされば。」
―ここまで人気が出た秘訣というのは何でしょうか?
長岡:「やはりオリジナリティでしょうね。
『世界に一つしかないパソコン!』というイメージがあれば、
やっぱりお客様は買ってくださいますよ。
個人では作れない筐体なども私どもでは制作しておりますので、
そういったマシンには人気が多いですね。」
―ガンダムとか(笑)
長岡:「ええ、ガンダムとか(笑)」
ちなみにガンダムはきちんと版権承諾が降りてますからね。」
―本日はありがとうございました。最後に何かお客様に一言。
長岡:「我々DOS/Vファクトリーではもっとユニークなマシンをご用意してお待ちしております。
『他人と差をつけたい!』というお客様は是非当店に足をお運びください。
通信販売も受け付けております。」
次にお店で販売している商品の一部を紹介しよう。
ちなみに気になるお値段は全て店頭でご確認くださいとのことだ。
特に表記がなければグラフィックはマザーボードオンボードだ。
【ガーデニングパソコン】
一見花が植えてあるプランターのように見えるこの筐体。
実はパソコンなのだ。
パソコン本体に直接土をかぶせているわけではもちろんないのだが、
極めて高度な密閉技術と花職人の造形技術が見事にシンクロして、
豪華なプランター兼パソコンとなっている。
パソコンの持つ温室効果のおかげで一年中季節感のない植物鑑賞ができるのがウリだとか。
CPU | Inter Celerom 2Ghz |
RAM | DDR2700 256MB |
HDD | 80GB |
M/B | ASOSTek i862GE P4D865DR |
【機動戦士Zパソコン】
以前、RX-78-2パソコンを作った雑誌があったが、
これはそれを上回る可変機構を備えている。
原作の設定を生かし、変形するように設計されているのだ。
腕の収納部分にパーツが収納されている。
今なら1/1リアルサイズカミーユ=ビダンが付属するらしい。
CPU | AND AslonXP 1800+ |
RAM | DDR2700 256MB |
HDD | 100GB |
M/B | Gigabit nPower2 GA7-VTEM |
【一台で二台PC】
一個の筐体に丸々二台分のパーツが納められている。
ある意味究極のマルチタスクパソコンと言って過言ではない。
双子の孫兄弟のプレゼントにと老夫婦が買っていったそうだ。
あまりの存在感のため社員がもう一個作ったという伝説の逸品。
CPU | AND Durom1.4Ghz×2 |
RAM | DDR2100 256MB×2 |
HDD | 40GB×2 |
M/B | BIA EPIN System |
【ランサーエボリューションPC】
WRC(世界ラリー選手権)で活躍するランサーエボリューションをモデルにしたPC。
操作用のリモコンが同梱されており、なんと自走することも可能だ。
だが、電源やモニターとの各ケーブルが接続可能な範囲で、とのこと。
もちろんケーブルをはずせば電池が持つ限り走る。
類似品で「インプレッサPC」も用意してあるとのこと。
CPU | Inter Celerom 1.2Ghz |
RAM | SDR SDRAM 1024MB |
HDD | 20GB |
M/B | MSO i815PE 815Dual MAX2 |
【ベッドPC】
「横になってパソコンをいじりたい」というお客様の要望を取り入れ作ったパソコン。
台の部分にパーツがちりばめられ、筐体におけるパーツの占有率は低い。
台の上であまり激しく動くとエラーが起こりやすくなるのが欠点といえば欠点。
CPU | Inter Pesotium4 3.2Ghz |
RAM | DDR3200 512MB(Dual Chanel) |
HDD | 120GB SerialATA RAID |
M/B | AClose i878PE AP800Pro |
VGA | ATl RAGEON9800PRO |
【Macintosh PC】
筐体にMacintosh社の「Power Mac
G5」を使用したWindowsパソコン。
見た目のかわいさとWindowsの広い互換性から店頭に出した途端に売れたとか。
今は「昭和30年代式TV型PC」を制作中だとか。
CPU | AND Aslon64GX 3800+ |
RAM | DDR3200 512MB(Hyper Transport) |
HDD | 200GB ATA RAID(0+1) |
M/B | ASOSTek mPower3 K8T500 Deluxe |
その他、ユニークなマシンをご用意してご来店をお待ちしております、とのことだ。(Text By O山プロ)
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