SMR File No.0930(オクサマ)
〜人間改造計画の謎を追え!〜
【SMRとは!】
数々の謎や怪奇現象を独自の妄想と中途半端な調査で、
勝手に人類滅亡やそれに準ずる悲観的結論を導き出し、
見ている人を恐怖に陥れるしゃが中に存在する困った団体である!
【登場人物】
・O山プロ:SMRリーダー。独自の被害妄想と根拠のない仮説(でっち上げ)で毎回メンバーを不安に陥れる。
・My
L:主に驚き役。プロの仮説に突っ込みは入れはするものの、毎回言いくるめられてしまう。発言がかわいい。
・シャーク:SMR調査班のリーダー的存在。絶大なカリスマで人をまとめ上げる。タバコが恋人。
・春山ハルタ:SMR調査班。電話や手紙と言ったアナログな通信方法での情報収集を得意とする。
○第一章 ある日、それは突然に。
カタカタ…カタカタ………。
M:「あれ? シャーク君何してるの?」
シ:「あ、これ? チャットと言ってね、インターネットなどのネットワークを通じて
遠く離れた人ともリアルタイムに会話ができるものなんだ。」
M:「ふ〜ん。俺もちょっとやってみていい?」
シ:「いいけど、キータイプが速くないとちょっとキツイかもよ?」
M:「大丈夫大丈夫。毎日夜な夜な『激打』やってるから。よ〜し、ハンドル入力サインイン! っと。」
ピ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!
シ:「あ〜!!! お前何やってるんだよ! パソコンの電源が落ちちゃったじゃないか!
どうしてくれるんだよぉ、もう。」
M:「うー、ごめんよ、シャークくぅん…。」
シ:「かわいいから許そう。」
M:「わーい! ありがとう!!!」
プ:「お前達、何やってるんだ?」
春:「何か楽しそうなことやってますねえ。」
シ:「あ、プロさん………………………………とチッ帰って来やがったのか春さんお帰りなさい。」
プ:「おう、ただいま。で、何やってたんだ?」
シ:「いや、実は今チャットをやろうと思ってたんですよ。
そしたらMy
Lが間違ってパソコンの電源を落としてしまって…。」
プ:「で、再起動している訳か。」
シ:「えぇ、まぁそんなところです。」
春:「そういえば、以前『俺ダメ』の読者から興味深い手紙をもらいましたよ。
と言ってもEメールですが。」
プ:「ほう、なかなかわかっている読者様もいるもんだな。」
春:「手紙の中身はこう書いてあります。
『哲也は熱くたぎった理沙の密林にそっと手を差し入れる。
熱くたぎったその蜜壺は哲也の指をすんなりと受け入れ…』」
プ、シ、M:「………………(股間を抑え気味)……………………」
春:「『哲也は自らの体の奥から湧き上がってくる情動に身を任せ、
理沙の体内にその熱い思いを放つのだった…。』
あれ? 皆さんどうしたんです?」
プ:「春さん?! それ手紙? ものすごく官能的な手紙が送られてきたんだねぇ…。
オジサンちょっと気を付けの姿勢で立てないよ。」
春:「あ、これボクのお気に入りのエロ小説でした。本当のはこっちですね。」
『SMRの皆様初めまして。私は佐賀県に住む高校生です。いつも楽しく拝見させてもらっています。
さて、私は趣味でネットサーフィンを楽しんでいるんですが、ある日ものすごいページを発見してしまったんです。
【カタストロフィーフォーラム】というサイトなんですが(O山プロ注:そんなサイトはありません)、
そこにはある恐ろしいことが書いてありました。《マチュラ》と名乗るハンドル人のトップページにはこんな事が書いてあったのです。』
全員:「………………………………………………………………」
<今、日本のテキストサイトには恐ろしいことが起きている。>
『私は興味をそそられたというより、そこに書いてある事実が本当なのかどうかを調べたくて先へと読み進めました。
彼(?!)は今後起こるであろう人類滅亡、主に日本での事について詳細に書いてありました。
最初はただのジョークのつもりだろうと思ったのですが、今のテキストサイトの流れに照らし合わせてみても
合致する点があり、内容も真実味がありセンセーショナルなものだったのです。
その中でも最も目を引いたのは』
――――――今最も恐ろしく、滅亡の近道になっているのが
――――――テキストサイト管理人失踪事件(マスターミッシング)である。
――――――テキストサイト管理人はある場所に拉致されている。
――――――それはある恐ろしい計画を進行させるためのものであり、
――――――すでに90%以上その計画は完成しているらしい。
――――――そしてこのインターネットも狙われている。
――――――よって緊急発信した次第である。
『私は事の真相をもっとよく知ろうと思い管理人にメールを送ったんですが、
その答えは返ってきませんでした。
私は後日友人に【カタストロフィーフォーラム】のことについて相談しました。
友人は血相を変えて驚き、私にこう言いました。
【お前! あのサイトにアクセスできたのか!?
あのサイトは誰もアクセスできないって評判のサイトなんだぞ!】
と。その後、やはり気になった私はブックマークしてあったサイトへアクセスしてみたところ、
ページは削除されていました。
SMRの皆さん、どうかこの事件について調査をおねがいできないでしょうか。』
M:「これ、本当なんでしょうかね?
だいたい、テキストサイト管理人を拉致してどうして人類滅亡につながるんですか?」
春:「っていうか【カタストロフィーフォーラム】というのも怪しいですよね。」
プ:「いや、でも実際そういう隠れサイトというかアングラサイトというか検索に引っかからないサイトはたくさんあるみたいだぞ。」
シ:「えぇ、結構そう言うサイトはあって、ノストラダムスの予言を独自に解読してみたり、
中には錬金術を開発しようとしてその結果を詳細にアップしているサイトもあります。」
プ:「(エロサイト巡りで)インターネットに詳しいシャークがいうならそうなんだろう。信じようじゃないか。
となると、気になるのは『大量のテキストサイト管理人失踪事件』と『人類滅亡』の二つだな。」
春:「えぇ、これは調査してみる価値はありそうですね。」
プ:「そうだな。よし、SMR、出動だ!」
○第二章 深まる疑惑
M:「しかし、調査するといっても一体何をどうすれば調べられるんですかね?」
春:「一応ページサーバに聞いてみましょうよ。」
プ:「いや、多分独自サーバーだろう。自分のマシンからWebを管理してるんだ。
調査のしようがない。」
春:「じゃあどうするんですか?」
プ:「……テキストサイト管理人に当たってみよう。
もし本当にテキストサイト管理人が大量に失踪しているならその情報がどこかで拾えるはずだ。」
シ:「わかりました! じゃあオフ会のセッティングをしますね!」
オフ会会場―――――――――
プ:「え〜、皆様本日はようこそ『俺よりダメな奴に会いに行く』オフ会にご参加下さいました!
心ゆくまでご歓談をお楽しみ下さい。」(バックで『カンパーイ!』のかけ声)
ワイワイ……ガヤガヤ……
プ:「さて、たくさんのテキストサイト管理人が集まったわけだが、ここから情報を集めよう。
シャークは南館を、春さんは東館を、My
Lは西館を当たってくれ。俺は北館を当たってみる。」
春、M、シ:「了解(ラジャー)!」
春:「あ、すみません。ちょっといいですか?」
客:「はい?」
春:「今テキストサイト管理人が相次いで失踪しているという噂をご存じですか?」
客:「いや、知らないねぇ。」
春:「そう言う話を知っているという人はご存じありませんか?」
客:「いや、聞いたことないよ。」
春:「そうですか…ありがとうございました。ごゆっくりお楽しみ下さい。」
シ:「あの、ちょっとお話を聞かせてもらっていいですか?」
客:「何かな?」
シ:「最近、相次いでテキストサイト管理人が行方不明になっているという噂はご存じですか?」
客:「えぇ? そんなことがあるのかい?」
シ:「あくまで噂ですが。」
客:「はっはっは。そんな話聞いたこともないな。
大体、そんなこともあるならO山プロも行方不明になってもいい物なのではないかね?!」
シ:「そ、それはそうですが…。」
客:「君たちもいい加減、あの男の妄想の産物なんか信じないでマジメに世間を見た方がいいんじゃないのかね?」
シ:「はぁ、考えておきます…。ありがとうございました。」
M:「あの、ちょっとお時間よろしいですか?」
客:「おぉ、君はしゃが中のマMy
L君じゃないか。今日は声をかけてくれてありがとう。」
M:「いえいえ。お喜び頂き何よりですよ。」
客:「で、聞きたいこととは何かな?」
M:「はい、それが、ここ数ヶ月の間、テキストサイト管理人が相次いで失踪しているという噂を我々は聞いたんですが、
それについて何か知っていることはないかと。」
客:「テキストサイト管理人が失踪?! そんな大変なことが起きているのかい?」
M:「えぇ、あくまで噂ですが…。」
客:「う〜ん…ボクの知り合いでそう言う人はいないねぇ。」
M:「そうですか…。」
客:「それよりどうだね? これからボクとカラオケでも?」
M:「え?! いいんですか?! 行きます!! ぜひ行かせて頂きます!」
プ:「こんにちは。お楽しみの所悪いんですが、少々お話しをさせてもらってもいいですか?」
客:「ええ、どうしたんですかぁ?」
プ:「ここ最近、テキストサイト管理人が相次いで行方不明になっているという噂を我々は独自に入手しまして、
事の真相を確かめるために色々な方にお話を伺っているんですよ。」
客:「失踪? 聞いたこともないねぇ。」
プ:「ありませんか…。」
客:「君のネタはいつも笑わせてもらっているが、このお話はあまりにも嘘くさいね。
『本当臭いウソ』を付くのが得意なプロ様にしては、ちょっと行き過ぎなんじゃないのかなぁ?」
プ:「仰るとおりです…。今後自重します。本日は時間の許す限りお楽しみ下さい…。」
・
・
・
プ:「どうだった?」
春:「成果ナシですね。」
シ:「俺どういう訳か叱られましたよ。」
プ:「My Lはどうした!?」
シ:「あそこでカラオケしてます。」
プ:「……まぁいい、そうか…これだけテキストサイト管理人が集まって情報を集めても知っている人がいないとなれば…。」
春:「やはりガセですかね…。」
女:「あのぅ、SMR…の……方…………ですよね?」
プ:「いかにも。我々はSMRだが。」
女:「テキストサイト管理人失踪事件について調査されているというお話を聞いたんですが…。
私の情報がお役に立てるかも知れません。」
全員:「な、なんだって〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!」
女:「私、以前より毎日見ているサイトがあったんです。そのサイトもある時を機会に突然更新が止まってしまって…。
気になってメールも送ってみたんですが、返事が来ないんです。
そのあとも幾つかサイトが半ば閉鎖みたいな形になって更新が止まっているところがあるんです。
特にこれと言って閉鎖するような前兆もなく管理人さんも生き生きされていたんですが。」
プ:「そ、そうなのか?」
女:「はい、それがどういう訳か突然サイト更新が止まってしまって…。
私…どうしたらいいのか…。」
シ:「な、泣かないで下さいよ。困ったなぁ…。プロさんのせいですよ!」
プ:「俺かよ!!!」
女:「す、すみません。私、そのサイトの管理人さんに相談に乗ってもらったこともあるんです。
すごく親切に相談に乗って下さって…。だから突然いなくなったら……。
私からもお願いします! どうか、この一件を調査して下さい!!!!」
プ:「だったら俺が相談に乗ってあげるよ。何なら君の上にも…。」
女:「何か仰いました?」
プ:「ウォッホン! うん、我々としてもテーマを諦めかけていたところだったからね。
君のためにも、そして滅亡への一歩を止めるためにも全力でこの件を調査するつもりだ!」
女:「本当ですか! ありがとうございます! 私もできる限りお力をお貸しします!」
プ:「では、早速だが君のその知っているサイトの管理人は誘拐された可能性が高いと?」
女:「はい、どう考えても閉鎖する理由はないと思います。」
シ:「普段更新されている所とか掲示板とかからもそのような見聞はなかったと。」
女:「はい。ありませんでした。むしろこれからもっとサイトを大きくしていきたいと言ってましたし。」
プ:「失礼だが、君は普段どれくらいテキストサイトというものを見ているんだい?」
女:「ざっと500は見てきましたね。」
プ、春、シ:「!!!!!!!!!!!!!」
女:「そう言った経験からしても閉鎖はまずあり得ないテンションだったんです。
SMRの方々がどれだけのテキストサイトを見てきたのかはわかりませんが、
テキストサイトと一言に言っても様々です。日記、ニュース、批評、SS、攻略…。
そのジャンルを上げるとキリがありません。でも、私たちが普段目にしているテキストサイトは、
星の数だけあるサイトのほんの一つです。中には法に触れるもの、モラルに抵触するものもあるので、
公開されていないだけなんです。」
プ:「じ、じゃぁちょっと待ってくれ…。今の話からすると君のその探しているサイト管理人というのは、
人にばれるとまずいサイトなのかい?」
女:「え?! ま、まぁ恥を忍んで言うとそういうことになります。個人で行える遺伝子改造とか、
ばれないネズミ講の仕方とか、密室殺人のコツなんかを紹介していたんです。」
シ:「(女って怖ぇー)」
プ:「そ、そうか…。ま、まあどういう内容なのかはあまり深く掘り下げないことにするが、
とにかくそういうアングラっぽいサイトの管理人が相次いで行方不明になっている、というセンが出てきたな。」
春:「そうですね。アングラ系じゃあまりここに集まっている人が知らないのも無理ありませんね。」
プ:「とにかく話はわかった。またいつか力になってもらうかもしれないから、
とりあえず携帯電話の番号とメールアドレスを教えてくれないかな?」
春:「(ま〜たプロさんのナンパが始まったよ。こうして女性のデータを集めるんだから。
今時そんな単純な手に引っかかる人間なんかいないっつーの!
俺だって女性のメアド聞くのにどれだけ苦労したか。)」
女:「はい! これです!」
プ:「ありがとう。」
春:「引っかかってるし!!!!」
○第三章 アニメみたい
――SMR本部――
プ:「とは言ったものの、どこから調べたらよいものか…。」
シ:「とりあえず、サイトを探した方がいいんじゃないでしょうか? 一番の近道だと」
春:「でもあのサイトは閉鎖されてたんでしょ?」
M:「ムゥ〜! ムムムムゥゥゥ〜!!!!」
プ:「何かな? カラオケに熱中してて我々を無視した罰で納豆ヌルヌル責め中のMy
L君?」
M:「ムムムゥゥ! ムムッムムム! ムムムムムムム?」
プ:「『ググれば出てこないものはない?』」
春:「無理でしょう…。ググって出てくれば誰もオフ会なんか開催しませんよ。」
M:「ムムムム! ムムッムッムゥムムムゥ!」
プ:「『それでもカラオケは楽しかった?』」
シ:「コイツにもう少し罰を与えた方がいいのでは?」
M:「ムムゥ! ムムムゥゥゥムムゥ!」
プ:「『やめて! グーグルにはキャッシュがある』!?」
シ:「あぁ、キャッシュか…。でもそもそもググって出てこないものにキャッシュがあるわけないだろう?」
M:「ムムゥ…」
プ:「仕方ない、独自に調べてみるとするか…。」
シ:「我々もそうします。」
――その夜
プ:「(何か…何か手がかりがあるはずだ…! あの女性とあのメール…。
キーワードはマッド系テキストサイト管理人と人類滅亡!
他の人がテキストサイト管理人が相次いで行方不明になっているというのにそれを知らないというのはおかしい!
絶対に何かあるはずだ! その糸口さえ見つかれば…。)」
カチ…。
【カタストロフィーフォーラム】
プ:「(こ、これだー!!!)」
カチ…。
『奴らの恐ろしい計画はもうすぐ完成を迎える。
奴らはこのインターネットすらも計画の一部として利用するつもりだ。
よってこのサイトも存続させることが不可能になった。
気をつけろ、絶望はすぐそこまで近づいている。』
プ:「(インターネットを利用する? どういうことだ?)」
―次の日―
春:「おはようございます、プロ。」
シ:「おはようございます。」
M:「おっはようなり〜」
プ:「うむ、おはようみんな。」
春:「で、プロさん、なにかわかりました?」
プ:「ああ、例の【カタストロフィーフォーラム】にアクセスすることはできた。
シ、春、M:「マ、マジですか〜!!?????!?」
プ:「ああ。でも書いてあるのは↑にあるような怪奇な文章だけだったんだ。」
シ:「でもあのサイトにアクセスできたと言うだけですごいですよ! 一体どうやってアクセスしたんですか?!」
プ:「知り合いのツテを使ってな。色々を手を使ったんだ。結構金がかかったよ。」
シ、春、M:「…………………………………………。」
春:「と、とにかく、カタストロフィーフォーラムに書いてあったことを検証してみましょうよ。」
M:「そうだね。」
シ:「やっぱりここで一番気になる点と言えば…。」
春:「『インターネットを利用する』ですね…。」
プ:「『恐ろしい計画』という抽象的な部分を除けば春さんの指摘したところが一番気になる点だな。」
シ:「しかし、【インターネット】を【計画】に利用するというのは何なんでしょうね?」
プ:「ああ、わからないところだらけだな。
よし、My
L! インターネットに詳しい人にアポを取ってくれ。とりわけ、最先端の、だ。」
M:「わかったにょ〜。」
――道内某ネットワーク研究所
所長:「ようこそ。SMRの皆さん。私が道立ネットワーク研究所所長のKと申します。」
プ:「本日はお忙しいところ我々の取材に応じて頂きありがとうございます。」
K:「いえ、貴方の話が実に興味深いものでしたからね。
で、あなた達が知りたがっているテキストサイト管理人の失踪事件ですが、
我々もその情報を入手しておりましてね。
全員:「な、なんだって〜〜!?!?!?!?!」
K:「あくまで噂ですけどね。噂にいちいち研究予算と人員を割いてはいられなかったものですから、
放っておいたんですよ。」
春:「そ、そうだったんですか…」
K:「ここ数ヶ月、アングラのみならず全ウェブサイト規模で閉鎖状態になっているサイトが多くなっているのです!」
全員:「ッッッッッッッッッッ!!!!!」
K:「以前、まだインターネットと言われるネットワーク技術がなかったころ、
つまり、パソコン通信の時代でも数名の行方不明者が現れていたんです!」
プ:「ほ、本当なんですか?」
K:「ええ、それがどれもこれも大手と言われるフォーラムの参加者ばかり!
当時は今ほど情報ネットワークも発達してませんでしたから、行方不明になっても誰も気にしなかったんです。」
シ:「しかし、今はそのネットワークが高速化&発達してきて情報がすぐ漏洩するようになったと?」
K:「そうです。」
プ:「では、過去なぜ人間が突然失踪を始めたんですか?」
K:「それはある恐ろしい計画に関与させるため、でした。」
プ:「ある恐ろしい計画?」
K:「スリーパーキラー(眠れる殺人鬼)計画ですよ!!」
全員:「キタ━━━(゚∀゚)━━━!!!!」
M:「スリーパーキラー?」
K:「そうです。無意識のうちに人を殺す人間のことです。
例えば、My Lさんが眠っているとしましょう。
あなたはある日眠っているときに自分の姉を殺すように命令される。
するとあなたは否が応でも自分の姉を殺してしまうと言うことになります。
それも眠りながら。もし、このスリーパーキラーが増えれば、
ヒットマンやアサシンと言った裏家業の人間が作成可能になる。
もちろん、彼らは眠りながらその仕事をするわけだから実生活には支障はない。」
春:「そ、そんな恐ろしい計画が進んでいたのか…。」
プ:「それで、今その失踪した人はどうなっているんですか?」
K:「わかりません。ただ、彼らは後催眠(筆者注:ある言葉や行動をキーに催眠状態になるようにかけられる暗示)をかけられ、
テキストサイト管理人として活動しているとかいないとか。」
プ:「(!!!! そ、そうか…やっとわかったぞ…!!)」
シ:「あと個人的に聞きたいことがあるのですが…。」
K:「はい、なんでしょう。」
プ:「シャーク、それはまたの機会だ。所長、本日はお忙しいところありがとうございました。
我々はこれでおいとまさせて頂きます。」
K:「えぇ、お役に立てて何よりです。」
プ:「それではありがとうございました。」
K:「お気をつけて。」
シ:「一体どうしたんですかプロさん! いきなり帰るだなんて!
ボク一切騙しのない高画質鮮明無修正エロ画像のゲットできるサイトを教えてもらおうと思ったのに!」
プ:「そんなことだろうと思ったから帰ることにしたのさ。」
シ:「そ、そんなぁ…。」
プ:「というのは冗談で、
わかったんだよ、今回の事件の真相がな!!!」
シ、M、春:「な、なんだってぇぇぇぇぇ〜〜〜〜???!!!?」
プ:「それをこれから本部に帰って説明する。」
第4章 導かれし者たち
――SMR本部
春:「で、一体なんだと言うんですか! 何がわかったって言うんですプロさん!」
プ:「まぁそんなに興奮するな、君の大好きな縛り系エロ同人をあげるから落ち着きたまえ。」
春:「わーいありがとうプロ!」
プ:「で、今回のリサーチの結果、
人類に、いや我々無実の市民に対し、恐るべき計画が実行されようとしていることがわかったんだ!!!」
全員:「〜〜〜〜〜〜〜〜ッッッッッッ!!!!!!!」
プ:「まずはこの資料を見てくれ。」
シ:「何々…?
『パソコンからの電磁波、人体に悪影響?!』
(前略)パソコンなどのOA機器より発せられる電磁波は決して大きくはないが人体に悪影響を及ぼすことが確認された。(中略)
主にここ数年で劇的な進化を遂げているパーソナルコンピュータにおいてその電磁波の量と波長に変化が見られる(後略)
これは?」
プ:「新聞の切り抜きだ。元々資料として取っておいたんだが、まさかこんな形で役に立つとは思わなかったな。」
春:「いつのなんです?」
プ:「知りたいか? 9年前のだ。ちょうどパソコン通信が全盛期の頃だな。」
春:「えぇッッッッッッッ!!!!」
プ:「確かこのころにフォーラムで行方不明者が出始めたんだよな?」
シ:「所長の話だと、そうですね。はっ! まさか!」
プ:「わかったか?」
シ:「ま、まさかとは思いますが…。
スリーパーキラーと関係あるのでは?!」
プ:「正解だ。順を追って説明しよう。まずパソコンから出る電磁波だが、これの発生源は主に、
CPU、電源、CRTモニタの三つに集約される。もし、ネットワークにつながっているパソコンが、
なんらかの手段で乗っ取られ、本来悪影響を及ばさないはずの電磁波が
その波長を変えられていたとしたらどうなる?」
M:「そ、それが人体に悪影響を与える電磁波になる…?」
プ:「そうだ。俺は裏にある組織の実態を知らないが、
恐らくそう言ったネットワークやコンピュータのエキスパートが揃っているのだろう。
彼らはネットワークに接続されたパソコンをハッキングし、
ユーザーが気が付かないうちにパソコンの電磁波の波長を変えていたんだろうな。」
春:「じゃあ、新聞の記事に使われていたパソコンも…。」
プ:「恐らくはハッキングされたあとのパソコンを使っていた。
そしてそのパソコンを長時間使っていた者は知らないうちにスリーパーキラーとして洗脳されていたんだ!」
M、春、シ:「Σ( ̄□ ̄;)」
プ:「俺の予測が正しければ今でもスリーパーキラー計画は進行している!
というより、
これからがスリーパーキラー計画の真骨頂なんだよ!!」
M、春、シ:「マ、マジですかぁ〜〜〜〜〜〜?????」
プ:「あぁ、今やブロードバンド加入者数は全国でも約1200万人いる。
そしてあっという間に3GHzを越えるCPUやクロックが1GHzを越えるグラフィックチップが誕生した。
これは以前より発生する電磁波の量が多いことと、改造電磁波を浴びる人間が多いことを示している。
これは奴らにとっては格好の餌だ。」
M:「ス、スリーパーキラーのですか…?」
プ:「もちろんだ。よく考えてみろ。今パソコン界で最も注目になっているものは何だと思う?」
M:「………………………………………」
春:「………………………………………」
シ:「………プロさんほどパソコンに詳しくないのでよくわかりません。」
プ:「メリッサ、ブラスター、I Love
You…」
春:「ハッ!!! コンピュータウィルス!!!」
プ:「そうだ。どれだけウィルスソフトがバンドルされているモデルが多い昨今とはいえ、
コンピュータウィルスというのは常に我々のパソコンを脅かしている。
ウィルスはハッキングと比べ、一つのプログラムで複数のハードウェアに影響を及ぼし、
なおかつ制御も楽、作成のための時間もかからないと連中に言わせれば至れり尽くせりなんだよ。」
シ:「しかもこのブロードバンドバブル時代…。初心者が多いからハッキングと比べても楽だ…」
プ:「おおよそはシャークの予想通りだな。」
M:「そ、そんな…。
あ、じゃあテキストサイト管理人がいなくなるのは何か関係があるんですか?」
プ:「俺もそこが引っかかってたんだ。だから仮説を立てられなかった。
だが、あのオフ会会場での女性の話を思い出してみて一つ結論が浮かんだ。
まだ、スリーパーキラー計画は完全ではないんだ!」
春:「というと?」
プ:「確かに、スリーパーキラーを育成するためのウィルスは誰にでも容易に仕掛けられる上、時間もかからない。
加えて近年のパソコンの性能増による電磁波の増加だ。
でも、それだけでは完全なスリーパーキラーは作れない。」
M:「なぜ?」
プ:「ほとんどパソコンを使わない人はスリーパーキラーにならないだろ?」
M:「あ!」
プ:「そこで、連中が考えたのは『電磁波による洗脳+テキストによる暗示』だったんだ!」
シ、春、M:「えええええええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?!?!」
プ:「誰にでもお気に入りのテキストサイトというものがあるだろう。
それはヘビーユーザーであってもライトユーザーであっても同じ事だ。
そしてヘビーであってもライトであってもお気に入りのサイトを見る時間は変わらない。
そのテキストサイトでもスリーパーキラーを誘う文章が書かれていればどうする?
テキストサイト管理人はテキストだけで自分の言いたいことや思っていることを表現しなければならない。
彼らの持つ文章の表現能力というものは、一流の小説家や文学家に匹敵するほどだと言われている。
そんな他人に影響を与えるほど豊かな表現能力を持った人間が、もし、もしも!
大手テキストサイトの管理人だったら?」
シ、春、M:「Σ(゚д゚lll) ホントウデスカプロサン」
□注意!:以下の文章はネタ職人、O山プロの妄想と根拠のない情報のでっち上げに基づくネタです!
決して当のサイト管理人に質問のメール等を送られないよう、お願い致します!!!
プ:「恐らくは。一時期恐ろしいほどのヒット数を誇った侍魂やちゆ12歳で
スリーパーキラーについての記述がされていたら?」
春:「ま、まさかヒットマン事件簿!!!!!??」
プ:「そうだ。一部のマニアでは『先行者』より人気が高いと言われるアレだ。」
シ:「ちゆは…『シュッシュッポッポ』ですかぁ!?」
プ:「俺はそのセンではないかと踏んでいる。
これらのサイトが社会に与えた影響は果てしなく大きい。
侍魂やちゆちゃんをまねたサイトがいくつも登場し、そして消えていった。
これは俺の想像だが、そのサイトの人たちはスリーパーキラーに…。」
シ:「なぜですか?」
プ:「スリーパーキラーを仕組んだのは恐らく日本語の理解がない人間なんだ。
だから同じようなサイトの管理人は誘拐されたか、
または、そのようなパクリサイトの管理人はマネをするサイトをよく観察している。
それはテキストに触れている時間が長いこととを意味し、加えてパソコンと向かっている時間も長いことを意味する。」
春:「なるほど…一番スリーパーキラーとして育ちやすい人かもしれませんね、彼らは…。」
プ:「それなら、オフ会の女性の言っていたことにも合点がいく。」
シ:「そうですね、パソコンと向かっている時間が長くて、
アングラ系なら絶対に大手はチェックしてるでしょうし…。影響が大きくても不思議じゃない。」
M:「そしてスリーパーキラーは全員がなる必要がない…。」
プ:「全くパソコンを使わない人は…」
M:「どうなるんですか?」
プ:「殺されるだろうな。恐らく。『自分の任務達成を阻む人間を排除しろ』
という命令が降れば、彼らはためらいなく人を殺すだろう。」
シ:「そ、そんな…。」
プ:「つまり、スリーパーキラーじゃない人は次々と排除されていくんだ。
情報の発信源であるマスコミの人間は必然的にパソコンに向かっている時間が長い。
彼らがまず抑えられれば情報の漏洩は最小限に防げる。」
M:「もしバレてもスリーパーキラーが殺しにかかる。」
プ:「そうだ。インターネットのヘビーユーザーも同じような理由でスリーパーキラー化するだろうな。」
春:「ということは…? まさか…!!!!」
プ:「人類はスリーパーキラーに支配されてしまうと言うことになる!!!」
シ、春、M:「な、なんだってぇ〜〜〜???!!!」
春:「何とか防ぐ手だてはないんですか?」
プ:「無駄だな。バックに控えている連中が連中だ。スリーパーキラーが増えれば増えるほど奴らに有利になる。
個人のプライバシーを扱う職に就く人間がスリーパーキラーと同じ手法で洗脳されれば個人情報の持ち出しは可能だし、
ましてや国の上層部がスリーパーキラーになれば…。」
シ:「それは結果として奴らの思うとおりに国が動かせると言うことですか…。」
プ:「これから益々パソコンの性能が上昇し、ブロードバンド環境が整ったとき、
奴らの真の計画が明らかになるんだろう…。
今度ばかりは俺にも止める方法は思いつかなかった…!!」
シ:「そ、そんな…。」
春:「そういえば更新が止まっていると言えば、あのサイトの管理人はどうしたんでしょうね?」
プ、春、シ:「あ!!!!!!!!!!!」
次回予告!!
思わぬオチに動揺を隠せないSMRのメンバー。
そんな彼らの元に送り元不明の一通のEメールが届く。
「スリーパーキラーを止める方法がある。」
彼らはその情報を信じ、一路海外へ飛んだ!
果たして恐怖の「スリーパーキラー計画」をSMRは阻止できるのか。
そしてその手法とは?!
次回、SMR(Shagatyu Mystery Reportage) File No.0931
「スリーパーキラー計画阻止の手段を追え!」
プ:「人類滅亡だ!!!」
その他:「な、なんだってぇ〜!!?!!??!」
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