小樽潮陵地球防衛日記 チカ星人滅殺編

第ニ章「激闘!魚星人!そして・・・」


隊長「よ〜しみんな〜まずは敵の様子を監視するぞ〜〜〜」

隊員「イェッサ〜〜〜〜!!」

あたりはすでに暗くなりかけて雨も降っていたが、皆使命をまっとうするため気合だけは十分であった。

隊長「う、うおおぉっ」

隊員「ぐっ、ぐわあぁ〜〜」

我々は驚きを隠せなかった。なんとあたりが暗くなってきているにもかかわらず、
海面にはチカ星人の雑兵であるキビナゴ星人がキラキラと銀色のボディーを光らせながら群がっていたのだった。

我々はこれはチカ星人からの挑発伝説と受け取り、闘志が燃え上がり、はじけとんだ。

隊長「うおお〜〜〜

   チカ星人滅殺プロジェクトぉぉ〜〜〜

   スタンバイ〜〜〜」

隊員「レディーーーーー」

隊「グオオオオ〜〜〜〜」

私とにせクラ−ク隊員は速攻で防衛ロッドに小魚星人用兵器をくくりつけ、
防衛に向かおうとした・・・・だが

くりパラ、さいのぶ「まてやコラッ!!」

隊長「どうした君たち、早く防衛を開始するのだ」

くりパラ、さいのぶ「兵器もってきてねえ」

隊長、にせクラ「ぬっ、ぬわんだとぉ〜〜〜〜」

私は目の前が真っ暗になった。

隊長な、なんということだ、これから4人力を合わせて小樽を救おうって時に・・・
    敵の目前で武器がないとは・・・しかも二人・・・

まったくこんなことなら実戦の前に軍事演習でもやっておけばよかった・・・
自らの隊長としての責任がジャが―ノーとのごとく重くのしかかってきた・・・

しかしっ

隊長「はーっはっはっは。それくらい隊長は

   ちゃーーーんと予想してきている。心配はいらんよきみたちぃっ」

くりパラ、さいのぶ「ワーイ、さすがたいちょーーーー」

よろこぶ二名の隊員。なんだかウキウキ気分でリュックに手を入れ、スペア兵器を探した。
だがその時、私の体に電撃がほとばしり、またしても目の前が真っ暗になった。

隊長(ス。スペアが一個しかねえ!!(しかも旧式))

私が一瞬振り向くとそこには私の兵器をまつ隊員達がうれしそうに見守っている。

隊長「はーっはっはっは。スマンスマン、スペアは一個しかなかったよ」

さいのぶ「なんだとコラ」

くりパラ「しっかりせえや隊長〜〜」

隊長(こ・・・こ・・・このガキィ〜〜〜〜〜〜〜〜)

私は自分の失敗で他人をおこるコイツらの逆ギレにぶっちぎれをかまそうとしたが、2対1なのでここはこらえた。

隊長「はっはっは・・・・そ、そーだ。にせクラーク隊員ならスペアの一個くらいもってるよ・・・なあにせクラ君」

にせクラーク「ヘーイもってるよ」

隊長「うぉお偉いぞにせクラーク隊員(一片死ね他の隊員)」

こんなことがありながらも我々はチカ星人への防衛を開始した。

一人もくもくを海を眺めるにせクラーク隊員。
いまだ兵器と防衛ロッドに苦戦しているくりパラ隊員。
ウォークマンを聞きながら現実逃避してるチンピラ。
そして・・・そして・・・そしてまだこない赤頭。

こうしてみると色々な人間模様が感じられ、なんだか雨の中一生懸命戦っている我々は
外から見ると変人の集まりのように見えるとしか思えない。
おまけに一匹も捕獲できていない。

少々沈鬱な気分になりながら防衛を続けていると、突然気のよさそうな老人が
やってきて”何釣ってるの?””どこからきたの?””いやーあのボロ船はロシアだろうねえ”
などと話しかけてきた。

我々は彼を半分黙殺しながら軽く会話をし、我々が小樽を救うためにきたこと。
学校帰りであること。全然捕獲できていないことなどを話した。
老人は時とともにいなくなった。まあそれも自然のさだめであろう。

―――それから何時間たったであろう・・・・、ついに我々はぶっちぎれを通り越し、
もはや生きる活力すらも失い、うめいていた。

そのときにせクラーク隊員が新兵器ワームを使い、ソイ星人を捕獲しようと言い出した。

私はもう暗くなってきたのでそれもよいかな、と半分気の抜けた声で答え、
チカ星人はおろか、その手下のキビナゴ星人も捕獲できぬありさまで
ソイ星人を捕獲できるものかとにせクラーク隊員をひやかしてやった。

――――数分後、にせクラーク隊員は見事にクロソイ星人を捕獲。
    体長20cmくらいであったが、一転の曇りもない、見事なソイであった。
このあと、隊長のリールが壊れる(でんちゅーーーう)

私は先ほどの暴言でにせクラーク隊員および他の隊員達からみはなされ
指導権や権力がチリとなり、どっかのゲームの元帝王のようになるのではないかと不安になった。
しかし、その一匹でみなの心に気力が戻り、またもや熱い男の心が燃え上がった。

隊長「よおお〜〜しみんなあああ〜〜〜にせクラーク隊員につづけえ〜〜〜」

隊員「おぅ〜〜〜〜〜〜〜〜す」

だが、相変わらずおとさたはなかった。
私は暗いし、寒いし、雨降ってるし、もう帰ろうかな〜と思っていたそのとき

くりパラ「なんか釣れたぜ〜い、隊長とって〜〜〜〜〜〜」

隊長「はいはい、今いくからね(けっ、小物星人くらい自分でとれこのダボが)」

私はくりパラ隊員の兵器が小物星人専用のものだったので、てっきり
小物星人だと思い、少々ぐだめいた。しかし、

隊長「な・・・なん・・・なんじゃこりゃ」

私はその場を見て愕然とした。
なんとその兵器には先ほどのよりもはるかに大きいソイ星人がついていたのだ。
しかも小物星人用の無数のハリは、ソイ星人の口ではなく、目、腹などにつきささっていたのだった。

くりパラ「やったやったでっけええ〜〜〜〜」

一人、歓声を上げ、よろこぶくりパラ隊員、うしろで痛々しくソイ星人の目からハリを外す私。

結局この一匹が最後となり、防衛をやめ、家に帰還することにした。
私とさいのぶ隊員はボ〜〜〜ズボ〜ズMr.ボ〜ズであった。
(防衛用語1 ボーズ→一匹も捕獲できない奴のこと)

私はますますむなしくなり、だんだん腹が立ってきた。しかもその時、
7000円弱もするロッドを自ら踏んで壊してしまい、自らにキレた。

隊長「死ねや自分〜〜〜〜!!」

くりパラ隊員は”また呼んでくれぇ〜〜〜〜”といいながら、にこやかに帰っていった。

隊長「我々も帰るとするか」

にせクラ「そーするかー」

隊長「ひじょ〜に帰るのがめんどいア〜ンドむなしい」

さいのぶ「だまれ」

私たちは暗く、雨の降る闇の中、ロッドが飛び出したリュックなどの
多くの荷物を抱え、半分壊れている折り畳みの傘を持ち、臨海公園海上基地をあとにした。

私の家までの距離はかなりあり、その間は歩きで帰ることになった。

途中で缶ジュースを買って休憩したり、線路を横断したり、この魚星人を
どうやっておいしく処理するかと悩んだりした。そこでさいのぶ隊員の意見により
我が家で「ナベ」にすることになった。

私は荷物をにせクラーク隊員の家へおきに行った両隊員見送り、
一人我が家に帰還し、用意をすることにした。そして、赤頭はこなかった・・・・。

隊長「よっしゃ〜〜宴会ぶっこいちゃるぅ〜〜〜」

第二章「激闘! 魚星人! そして・・・」 完?

次回 第三章 「戦後の軍人」






ザ〜〜ザ〜〜ザ〜〜ザ〜〜ザ〜〜

ここは防衛が終わった後の臨海公園海上基地・・・雨も大降りになり、

時間もPM8:00をすぎていた。そこに一人の男がいた。

SAL「いないにょ、いないによっ、誰もいないにょ〜〜ん」

ザ〜〜ザ〜〜ザ〜〜ザ〜〜ザ〜〜

SAL「リベンジ SAL!!」

第ニ章「激闘!魚星人!そして・・・」 完

第三章「戦後の軍人」 へ続く。

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